- 「Googleビジネスプロフィールに悪い口コミを書かれてしまった」
- 「悪い口コミには返信すべき?無視していい?」
- 「削除する方法はないの?」
- 「どうして良い口コミが増えないの?」
店舗運営をしていると、このような悩みに直面する場面も出てくるでしょう。
お客さまからの口コミとその対応は、お店の評価や集客に大きく影響します。
たとえ悪い口コミを書かれても、無視したり、感情的に言い返したりするのは避けましょう。誠実な態度で適切に対応することが、かえってお店の信頼性を高めることにつながります。
今回は、Googleビジネスプロフィールに悪い口コミを書かれた場合の対処法について、ネット集客のCyperが解説します。
悪い口コミへの対応に悩んでいる方、これからのお店運営のために知っておきたい方は、ぜひ参考にしてください。
悪い口コミへの基本的な対処法は誠実な返信がカギ

「Googleビジネスプロフィールに悪い口コミを書かれてしまっても、慌てる必要はありません。感情的にならず、冷静かつ誠実な態度で対処することが最も重要です。
落ち着いて対処すれば、お店の印象が悪くなることもありません。もちろん、悪い口コミを書かれると、ついカッとなったり落ち込んだりすることもあるでしょう。
しかし、口コミへの返信は、書き込んだ本人だけでなく、Googleビジネスプロフィールを見ているすべてのお客さまに公開されます。
そのため、第三者が見ても「このお店は誠実に対応しているな」と感じてもらえるような返信を心がける必要があるのです。
具体的に意識したポイントは、
- 丁寧な言葉で返信する
- 真摯に受け止めて改善に活かす姿勢を見せる
の2点です。
ここで、具体的な返信例を紹介しましょう。
良い返信例
口コミ例 | 良い返信例 |
サービスが遅くてイライラした。二度と利用しない。 | この度は、ご不満をおかけし大変申し訳ございませんでした。お客さまにご不快な思いをお与えしてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。 いただいたご意見を真摯に受け止め、サービスの改善に努めてまいります。特に、お待たせしてしまった点に関しましては、原因を究明し、再発防止策を講じたいと考えております。 今後ともお客さまにご満足いただけるよう、スタッフ一同尽力してまいりますので、再度ご利用いただけますと幸いです。 |
購入した商品に不良品があり、とても残念です。 | この度は、お買い上げいただいた商品に不具合があり、大変ご迷惑をおかけいたしました。誠に申し訳ございません。 商品の交換、もしくは返金など、お客さまにご満足いただけるよう、最善の対応をさせていただきます。お手数ですが、ご連絡いただけますでしょうか。 今後このようなことが起こらないよう、品質管理を徹底してまいります。 |
スタッフの態度が悪く、気分を害した。 | この度は、ご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。お客さまにご不快な思いをお与えしてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。 いただいたご意見を参考に、スタッフへの教育を徹底し、このようなことが再び起こらないよう努めてまいります。 |
NGとなる対応とNG返信例
悪い口コミに対し、
- 言い返す
- 否定する
- 放置する
といった対応は、お店の印象を悪化させてしまいます。たとえ事実と異なると感じても、感情的な対応は避けましょう。
誠実な姿勢を示すことが、お店の信頼を守る上で非常に重要です。
以下、NG返信例を紹介しましょう。
口コミ例 | NG返信例 | NG理由 |
注文した料理が冷めていて残念だった。 | お料理はできたてをすぐに提供しております。 お席にお運びしてからすぐにお召し上がりいただけたでしょうか? | お客さまの責任にすり替えるような言い方はNG。 たとえ事実だったとしても、お店の責任を回避しようとしているように捉えられかねません。 |
お店の雰囲気が暗くて落ち着かない。 | 照明は、落ち着いた雰囲気を出すためにあえて暗めに設定しているんです。 お客さまの好みもあると思いますが… | お客さまの意見を聞き入れる姿勢が見られません。 お客さまの意見を尊重し、改善点があれば検討することを伝えましょう。 |
予約した席が狭くて、長時間いるのが辛かった。 | 他のお客さまには好評でしたので、そのようなご意見を初めて頂戴いたしました。 もし、ご不快な思いをさせてしまったのなら申し訳ありません。 | お客さまの感じた不快な気持ちを否定するような言い方はさらなる不満を招きます。 改善点があると認める姿勢を示すことが大切です。 |
悪い口コミを削除する方法はないの?
「店の評判が落ちるのが心配だから、悪い口コミを削除したい」と考える方もいるでしょう。
嫌がらせや虚偽の内容など、ガイドライン違反となる口コミについては削除申請が可能です。
しかし、ガイドラインに違反しない口コミを削除することはできません。
また、ガイドライン違反が疑われる場合でも、必ず削除されるわけではないのが実情です。
詳しく解説しましょう。
ガイドライン違反の口コミは削除申請が可能
Googleガイドラインでは、事実無根の誹謗中傷や虚偽の内容、個人情報を公開するなどの行為を禁止しています。そのため、書かれた口コミの内容が、このような違反行為に該当する場合は削除申請が可能です。
違反行為について、詳しくは以下のページをご覧ください。
禁止および制限されているコンテンツ|マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーヘルプ
削除申請の手順は以下のとおりです。
- 検索から自店舗のビジネスプロフィールを表示
- クチコミを読むをクリック
- 報告するクチコミの情報〔!〕をクリック
- 報告する違反の種類を選択する
詳しい手順はGoogleのヘルプページでも確認できます。
ビジネス プロフィールでポリシーに違反しているクチコミを報告する|Googleビジネスプロフィールヘルプ
もし1ヶ月経っても削除されない場合は、再審査請求を送信してみましょう。
≪申請しても必ず削除されるわけではない≫
削除申請を行った後、Googleがその内容を審査し、ポリシー違反と判断されれば削除されます。ただし、必ずしも削除されるわけではなく、悪質な口コミが放置されている現状があります。
口コミ問題の実態は消費者側にも浸透し始めており、このような状況に対して改善を求める動きも広がっているため、今後の動向に注視しましょう。
アカウントを削除して作り直しても悪い口コミは消えない
「どうしても悪い口コミを消したいから、アカウントごと削除して新しく作り直そう」と考える方もいるかもしれませんが、これはおすすめできません。
同じ店舗情報で新しいアカウントを作成すると、重複登録とみなされる可能性が高く、以前のアカウントに紐づいた口コミが表示されてしまうことがあります。
お店のアカウントを削除して作り直しても、悪い口コミが消えるわけではない点に注意しましょう。
良い口コミを増やして低評価のイメージを払拭しよう
悪い口コミによるイメージを払拭するには、誠実な返信対応に加え、良い口コミを増やす工夫をすることも非常に大切です。
良い口コミが増えることで、悪い口コミが相対的に目立たなくなり、お店全体の評価を上げることができます。
なぜ良い口コミはなかなか増えないのか?
「サービスには自信があるのに、良い口コミが増えないな…」と感じたことはありませんか?
実は、人間はネガティブな情報に強く反応する傾向があります。これは、危険を避けて生き残るための生存本能や、「得することより損を恐れる」という心理的な傾向(損失回避)に基づいています。
そのため、特別な不満がない「良い経験」は、ある程度当たり前のことと捉えられやすく、わざわざ労力をかけて口コミを書こうというモチベーションにつながりにくい側面があるのです。
また、日本にはおもてなしの文化が根付いているため、お客さまが良いサービスを受けても、それが「普通」と感じられやすい傾向もあります。
だからこそ、こちらから積極的に働きかけることが、良い口コミを増やすためには重要になります。
良い口コミを書いてもらうための工夫
要するに、待っているだけではなかなか良い口コミは増えません。
したがって、お客さまに口コミ投稿をお願いする「声かけ」や、投稿しやすい「導線づくり」を行うことが重要です。
直接声をかける
- お会計時やサービス提供後など、お客さまの気持ちが温まっている時に「もしよろしければ、Googleに感想をいただけると嬉しいです!」など、笑顔で一言お願いする。
- 特に、サービスに満足いただけた様子のお客さまには、積極的に声かけをしてみましょう。
導線づくり
- ショップカードや店頭POPに、Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿ページのQRコードを設置する。
- 店内やレジ周り、待合スペースなどに、口コミ投稿を促すPOPを掲示する。
- ホームページやSNSからもGoogleビジネスプロフィールへのリンクを設置する。
お客さまが「口コミを書いてもいいかな」と思った時に、すぐに投稿できる環境を整えておくことが大切です。
お客さまの満足度が高いタイミングで、そっと背中を押してあげましょう。
まとめ
Googleビジネスプロフィールに悪い口コミを書かれた場合の基本的な対処法は、
- 冷静かつ誠実な態度で返信する
- 感情的な対応はしない
の2点です。第三者が見ても好印象を抱くような丁寧な言葉遣いと、改善への真摯な姿勢を示すことが重要です。また、悪い口コミによるイメージを払拭し、お店の評価を高めるためには、良い口コミを増やす工夫も欠かせません。
待っているだけでは増えにくい良い口コミは、お客さまへの積極的な声かけや、口コミ投稿しやすい導線づくりによって増やすことができます。
悪い口コミは、耳の痛い意見かもしれませんが、お店の課題を見つけ、サービスを改善する貴重な機会でもあります。
誠実に対応し、良い口コミが増えるような取り組みを続けることで、お客さまからの信頼を得て、お店のさらなる発展につなげることができるでしょう。
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